2023年10月24日

なるべく力をかけない、使わない。これにつきます。刺激を与えないほうが、早く痛みがとれますし、炎症もひくのが早いのです。

神経を取る処置をした後はなるべく咬合させないように、一時的に歯の高さを低くしておくほうが、予後が良いです。前歯や、歯並びの関係でどうしても歯がぶつかってしまうケースは、症状が長引くことがあります。ご自身でも気になるとは思いますが、舌でおしたり、さわらないように、わざわざ治療した部分で食事をしたりしないようにすることが大切です。

逆に、根の治療が適切に行われていても、強く咬合する場所や、くいしばり、はぎしりがある方は症状が改善しづらい場合があります。身体の一部をすりむいたり、切ったりといったケガをしたときに、かさぶたを形成することがありますよね。そのような時に、かさぶたを故意にはがしたり、その上からずっと触っていると治りが悪くなりますよね。また、全く動かさずに済む部分のケガと、動かさざるを得ない場所ではケガの治りに差が生じます。それと似ていますね。

わかりにくい根の治療について参考になればと思います。